ひとの魂が身体から抜けて宙へ向かうときは、
頭頂から銀色の光の紐で身体とつながっているという。
銀の糸の照らす光が宙から与えられたものならば、
私は人形にもそれが放たれていることを願う。
どこか遠い、この魂の来た道と帰る道にも似て、
人形の内にも広がる小さな宇宙の原子核となるように、
そしてそれが天と繋がり、私たちの元へ降り注ぐようにと。
「銀の翼」という名前は、天に向かうその光のあつまりで、
大きな翼に成長できるよう願い名づけたものです。
この場所から、一人一人の翼を羽ばたかせ、
大いなる宇宙を飛翔する日をお待ちしています。
恋 月 姫